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JA7DPH(アマチュア無線局)は昭和40年8月八戸市にて開局しました。

Aoba-ku Sendai-city 989-3204 JAPAN
Loc:QM08 ITU:45 CQ:25 JCC:0601

携帯型蓄音機

携帯型蓄音機


 昭和30年初期のころ、実家にもこの様な蓄音機がありました。駆動力はゼンマイ式で、レコード針は鉄製でした。ゼンマイの駆動が弱くなると回転数が落ち、拍子が狂うので急いでゼンマイのハンドルを回して、拍子を回復させるのですが、そのことが面白くて大騒ぎをしたものでした。
 針の長さは 1〜2センチ程度で、レコードを 5〜6枚ほど聞くと、すぐにすり減ってしまい、音盤の溝から横に滑りだし、音を再生することが出来なくなった記憶があります。
 レコード盤は 78回転で後に LP盤が出るころには、 SP盤と呼ばれていました。レコード盤の材質は良く分かりませんが、手元が滑って床に落としたりすると、ひび割れたりして、破損してしまうほどの脆さでした。
 そんな訳で、レコードケース(手提げの握りつき木製箱)には、ヒビ傷や、途中から欠け落ちたレコード盤もたくさん入っていました。もちろん全てを再生することは不可能ですが、捨てるのも勿体ないほど高価なものでしたから、傷の及んでいない音溝を選んで、途中から再生して聞いたりしていました。
 その後、ゼンマイ式から電動モーター式に変わりましたが、レコードとレコード針は依然として変わりませんでした。ただ、電気式のピックアップと真空管アンプを用いることで、格段の進歩があり、田舎の芝居小屋で行われる、演芸大会では大活躍でした。
 電気式アンプは拡声器と呼ばれ、真空管はUY-807プッシュプル、マイクはカーボン式、スピーカーはトランペット式の組合せで、村の演芸大会には欠かせない七つ道具の一つでした。 
 たまたま、電力グリーンプラザの展示会(2010年03月)で目にしたのですが、写真のような蓄音機を見るたびに、コロンビアレコードは音符のマーク、ビクターレコードは犬のマークの懐かしい時代を、今でも思い出します。




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