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JA7DPH(アマチュア無線局)は昭和40年8月八戸市にて開局しました。
JA7DPH(アマチュア無線局)は昭和40年8月八戸市にて開局しました。
Aoba-ku Sendai-city 989-3204 JAPAN
Loc:QM08 ITU:45 CQ:25 JCC:0601
JST-245H修理の顛末記
RECRUIT
愛機JST-245Hがついに故障 (^_^;)
(画像にマウスを置くと画像が切替り、さらにクリックで別写真にリンクします。)
JST-245Hという無線機について
この無線機は2002(H14)年春に購入したので、既に18年を経過(2020年現在)し、とても古くて懐かしい無線機の類いになりました。
一般の家電製品でも、購入から10年を過ぎた頃から時々故障したり、パーツの供給が受けにくくなったりしますが、アマ無線機の類いは特殊品でもあり、なおさら難しい状況となっています。
製造メーカであるJRCのHPには修理受付期限が掲示されており、2015年12月15日となっていました。この無線機は、1994年3月〜2002年1月の間に、トランシーバー「JST-145」「JST-245」のシリーズとして製造販売されたものの様です。
私が購入したのは2002年春ですから、製造中止後の在庫品を購入したことになります。確か在庫処分、特別価格セールみたいな誘いに乗せられて買った(2002/H14年)気がします、、。
【主な定格】
・送受信周波数
1.8MHz、3.5MHz、7MHz、10MHz、14MHz、18MHz、21MHz、
24MHz、28MHz、50MHzの各バンド
・電波型式
SSB.、CW、AM、FM、AFSK
・送信出力
150〜約15W連続可変
・受信部
SSB、CW、AM、AFSK ⇒ クワットラブルスーパーヘテロダイン
FM ⇒ トリプルスーパーヘテロダイン
とても手におえないレベルの修理!!
「憧れのJRC製無線機」を、必ずや直すと心に誓い作業を開始しましたが、すぐ様に挫折しそうな?お先真っ暗な状況が待ち受けていました。
だいたい、何らの測定器をも持合せていません。最低限、シンクロスコープ、信号発振器(SG)や周波数カウンターくらいは必要ですが、手元にあるのは古テスターが1台あるのみです。
すでにとっくの昔、メーカーでは修理対応期間を終えていて、部品の供給も受けられない状況でした。
しかし、愛着もある無線機であり、自力でも何とかして直したいとの思いが勝り、ひたすらにWeb検索などの調査を試みておりました。JST-245愛用者の修理記事や自作マニアの類似故障対応の記事などを探し当て、メールで連絡を取り教示もいただきました。
日ごと調べが進むほどに、JST-245シリーズは「JRC特別仕様のパーツ」が多く、一般市場からはほぼ入手困難という事実も判明しのした。
さらには、設計者の拘りと、JRC独特の文化・特注品をパーツメーカに発注するだけの力もありありと伝わってきます、、。
しかも、取扱説明書にブロックダイヤグラムは有るものの、修理作業に必要な詳細回路図の添付が無く、メーカー問合せでも、返事はNG・詳細は全く分からずじまいの状況でした。
調べが進むほど、修理経験者のブログを読むほどに、自分にはとても手におえないレベルの修理作業であることを自覚させられ、ほぼ挫折状態の日々となりました。
ダメ元と思いつつも、最後の頼みの綱であるパーツメーカー連絡窓口を調べて、電話やメールで直接問合せるも在庫品無し、「JRC特注品なので、代替品も無いでしょう、、」との素っ気ない回答ばかりでした、、。
この時点では、ほぼ八方ふさがり状況に陥り、個々のバーツ交換は絶望的となり、修理を諦めざるを得ない心境になりました、、。 (^_^;)
故障原因が分かりつつも復旧作業は難儀の連続
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中古品からの基盤移植
種々の調査結果、パーツ交換のハードルがあまりにも高すぎて、素人にはとても無理と悟りました。残された手段は中古品からの基盤移植を行う道しか残されていませんでした。
しかし、JRC愛好者にはマニアックな人が多く、容易に手放したり、中古品をオークションに出している人が少ない状況でした。
ましてや、JST-245H限定の場合は、完動品の相場が15万円ほどと高値なものばかりでした。
ある方は本体修理を諦めて、外付けのスイッチング電源を加工し、スピーカーボックスの中に収容しておられた方が居りましたが、このアイディアは素晴らしい対応だと、感心させられました。この方は私と同じ「団塊世代」の「ラジオ少年」、70代の農家の方でした。
ようやく、手ごろな中古品を探し当て購入することが出来ました、これまで購入した数千円のレベルでは有りませんでしたが、仮にメーカーに修理を依頼し直してもらったとしても、数万円は掛かるだろうし、ましてやメーカーほかの修理対応が不可NGという事であれば、止むを得ないだろうと、都合よい理屈をつけて妙に納得し満足感を味わっている、、。 (^_^;)
故障原因は操作ミス・ヒューマンエラー
今回の故障原因は明らかに操作ミスで、俗にいう「ヒューマンエラー」に起因するものでした。
これまで、一度の故障履歴があります。
それは購入当初の事ですが、50MHzのANTがミスマッチの状態で150Wの出力を動作させたため、終段パワーアンプFETを壊すというミスティクでした。この時は購入直後で補償対応で修理してもらい事なきをえました。
1.8〜28MHzまでのHF帯は、オートチューニング回路内蔵で、パワーアンプFETが過負荷の場合は、瞬時に保護回路が働く仕組みとなっていましたが、50MHz帯の場合はチューニング回路と保護回路が付いておりませんでした、、。
説明書を良く読まずに、直ぐにスイッチを入れ、フルパワー動作させたことが原因、購入直後のヒューマンエラーでした。
そして忘れた頃に、またやってしまいました。またしてもの今回ミス、全く同じミスを犯していることに気付かされました。 (^_^;)
【反省のヒューマンエラー】
故障発生当日は1.8MHzのコンディションがとても良く、仮つなぎの3.5MHzバーチカルアンテナでも、海外局がかなり強く入感しておりました。
そこには、たまたま知合いの国内局の信号がかなりの強さで入感しておりました。が、そこでとった行動が誤りでした、、。
こともあろうに3.5MHzのアンテに、1.8MHzのアンテナカプラーでマッチングを取ろうとした無謀な操作でした。
手持ちのカプラーには1.8MHzのレンジもありましたので、慎重なマッチング操作をすれば、見かけ上のマッチングは取れ、ダミーロード状態ではあるものの、なんとか国内QSOくらいは出来るのでは無いかの甘い考えもありました。
その様な状況下、1.8MHzのANTがアンマッチ状態で、150Wのパワーを注入するという、極めて初歩的で無謀なヒューマンエラーを起こしてしまいました。その結果、無残にも電源部と終段パワー部の2枚の基盤を壊してしまいました、、。 (^_^;)
【構成パーツの状況】
(サムネイルをクリックすると拡大します。)
故障修理に挑戦するも パーツ交換など悪戦苦闘
(画像にマウスを置くと画像が切替り、さらにクリックで別写真にリンクします。)
一次原因はパワーアンプFETの損傷か、、。
無謀ともいえる、アンテナがミスマッチ状態でのフルパワー(150W)投入、高い代償を払うこととなり、ただただ反省をしています。
故障発生の当日は天気もよく快晴、(当該アンテナは雨天時には極度にSWR低下)1.8MHzのコンディションがとても良く、仮つなぎの3.5MHzアンテナ・バーチカルでも、海外局がかなり強く入感しておりました。
そこには、たまたま知合いの国内局のが出ていて、とても強く強く入感していました。そこでとった行動が誤りでした、、。
こともあろうに、とんでもない操作、3.5MHzのアンテに1.8MHzをッチングをさせようとする考えられない操作でした。
たまたま、アンテナカプラーに1.8〜1.9MHzのレンジが有ったため、もしかしてチューニングが取れるのではないかとの、淡い期待もあったことも否めません。
これが、仕事上のヒューマンエラーだったら一大惨事、お客さまには迷惑かけた上に、再発防止対策を求められ、いい加減なアマチュア的な対応で、冷や汗・あぶら汗ものだったでしょうね、、。
会社勤めの頃はお客さまに迷惑を掛け、良く謝りに行ったものでしたが、アマ無線の世界は気楽なもので、ヒューマンエラー故障なども、自己責任において楽しめる趣味の世界に、多少の失敗も救われる思いがしています。
不具合の基盤2枚を移植交換
測定器などを持合せていないため、データなしでの現象面からの推定ですが、故障した基盤は ⇒ @
一次電源の基盤
と、A
終段パワーアンプ部
の基盤の2枚との結論に至りました。
@ の一次電源部では、DC60Vの出力が無い状態であり、故障判定はテスタ―測定により容易に確認できました。
途中までの動作確認は、AC100Vがトライアックを経由し〜整流ブリッジに至り、
DC出力として285Vが確認できました
ので、ここまでは正常に動作している事も確認出来ました。
したがって、不具合個所はこれ以降の部位、可能性としてはパワーFETの破損・不良と推測しています。
また、A の終段パワーアンプ部については、駆動電源DC60Vの入力端子で、既に短絡状態でしたので、パワーアンプ用のFET・2SK408×6個と2SK409×6個の一部もしくは全てが破損しているのではないかと推定しています。
基盤移植作業の途中、念のためにと思いパワーアンプ部の入力端子の導通チェックを行なったことが幸いでした。このことで短絡状態であることを発見し、一次電源の再度の破損を回避できました。
そして幸いにも、ドナー無線機として購入したJST-245Dのパワーアンプは、FET・2SK408×6個+2SK409×6個でJST-245H全く同じ仕様であり、移植については何らの問題も無く完了した。
ちなみに、購入のJST-245Dの製造番号はRG00526と記されていて、私の無線機の製番より6273台前のかなり古い世代のものでした。
推定するにJST-245シリーズの初期、JST-245Hが発売される4〜5年前、1998年頃に製造されたものではないかと勝手に憶測しています。
それは、現在から20年以上も前に製造された無線機であり、その時代に生まれた子供は、すでに成人し、立派な社会人になっているかもしれません、、。 (^_^)v
憧れのJRC/JST-245Hが復活!!
(画像にマウスを置くと画像が切替り、さらにクリックで別写真にリンクします。)
JRC/日本無線 ロゴへの憧れ
↑クリックで拡大
私がアマ無線局を開局した頃は、短波帯による船舶通信が盛んな時代でした。特に八戸市は漁業の盛んな街、サバやイカ漁などは日本一の水揚げ高を誇っていました。
当然、漁船には短波帯のほか、レーダーやデッカ、ロランなどといった航海に必要なアンテナ群がギッシリと張巡らされ、一度は通信室も覗いてみたいものだと、興味をそそられたものでした。
また、漁港を見下ろす高台には漁業無線局があり、東北電波管理局の出張所もありました。
そしてその近くには、無線通信士を育成するための電波高校と水産高校があり、第3級無線通信士の資格取得を目指す仲間も何人かおりました。
街中のラジオ屋さんには、漁船から撤去された中古無線機やジャンク部品が並べられていて、バーニアダイアルや真空管などを買いあさったものでした。
TOPページに写っている手作り無線機や電鍵もその様にして手に入れたパーツを活用して組み立てたものです。
これらのジャンク品には「JRC/日本無線」の銘板が張付けられた物ももあり、見たことも無い工場を想像し、そんな会社で働いてみたいと思ったり、その無線機を操作する通信士に成ってみたいとの妄想をかきたてていました。
昭和の40年代には、既に「JRC」のロゴが使われて、就職先の通信機械室にも「JRC」のマークの入った無線機が何台かありました。特に、青森〜北海道間のマイクロ無線機、7,000MHzのロゴマークが印象に残っています。
なんと、その出力は50W、出力管はマグネトロン、パラボラの直径は6mもありました。今では考えられない、電子レンジパワーが免許されていた古き良き時代でした。
私が購入した無線機にも、
七宝焼き風の「JRC」
真っ赤なロゴマークが張付けられていて、無線機自体への憧れもあり、机の上の飾り物・置物になっています。
【構成パーツの状況】
(サムネイルをクリックすると拡大します。)
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