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JA7DPH(アマチュア無線局)は昭和40年8月八戸市にて開局しました。

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Loc:QM08 ITU:45 CQ:25 JCC:0601

地震と電波の不思議

 はじめに
 地震の起こる前に電磁気的な現象が発生することが、かなり前から知られています。でもどうして地底・海底から電波が地上で受信されるのでしょうか?、、不思議ですね、、
 たまたま受信された何らかの雑音を、地震に関連する雑音と思い込んでいるのかもしれません。ここでは偶然に観測された、宮城県沖地震の前駆現象と思われる電波雑音の観測データとその解析について紹介します。
 また、これまでの観測・分析から宮城県沖で発生する電波雑音の多くは帯電現象によることが明らかとなってきました。さらには、偶発的に発生した雷注意報状態下で雷誘発の一因となっていると推定しています。
 いずれ前駆現象発生のメカニズムはいまだ不思議の世界ですが、予想される(本物の)宮城県沖地震は、8.16のような前駆電磁現象が発生する可能性が高いのではないかとの思いを抱きつつ、観測を継続しています。 地震に伴って発生する電磁放射現象は数多く報告されています。本観測では自然VHF雑音の観測と解析を通じて、地震の前兆的VHF電磁放射の確認および地震の地球的発生の機構の解明に迫ったものです。
 また、収集したデータは膨大でありましたが、電気通信大学、東北大学の研究室の皆さまのご協力により、その詳細に解析して頂くとともに、関係学会への報告を行う事が出来ました。ご支援を頂いた関係の皆さまに深く感謝申し上げます。

宮城県沖電磁雑音の不思議←クリックで詳細Pageにjumpします。

観測点の位置
宮城県北部/宮城県沖地震に着目し、
 @栗原市 A牡鹿半島/大六天山 B国見山 C石巻市
 D塩釜市 E気仙沼市 F岩沼市
の7ヶ所に観測点を設置し地震前駆に発生すると推定される電磁雑音を観測しています。
《地図をクリックすると拡大します》


電磁観測のシステム
《下の写真をクリックすると拡大します》

アンテナ
受信機
記録計
レベルダイヤ
配置案


2005.8.16 宮城県沖地震の発生
2005.8.16.11:45 宮城県沖
(北緯38度09分,東経142度16分)
震度6弱,M7.2,深さ42km
《下の地図をクリックすると拡大します》

地震発生の数日前から前駆現象と思われる電波雑音を観測しました。
《下の波形をクリックすると拡大します》


電磁波発生メカニズムの推論
《地図をクリックすると拡大します》

 海中や地中をVHF帯電波が伝播するなど、常識では考えられないことで、まず有り得ません。ではなぜ牡鹿半島付近で50MHz付近の電波雑音が観測されるのでしょうか、、不思議なことです。
 実は、電波電界を計っていると思い込んでいるだけで、静電界雑音(遠くまでは届かない)を拾っている可能性もあります。
 そこで、もっともらしい推論を二つ仮定してみました。
 【上位の推論】:震央付近にイオン化ガスが大量に発生、海面付近で電離?
 【次位の推論】:大きな地電流が発生、高周波成分は牡鹿半島付近に存在、
 (至近の地表面:表皮効果のため) 内陸部までは至らず、途中で消滅した?

 関係学会の論文を見ると、地震という機械的な破壊・エネルギー放出の前に,岩体の地球科学的・電気化学的な破壊が先行しているという仮説を立てて推論している方も多数おられます。

【研究会報告】
   8.16宮城県沖地震 前駆電波雑音の観測
   落雷と宮城県沖地震の不思議
   学会等への発表論文



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